2005年10月1日の「日本酒の日」、高知県産の日本酒酵母12種類がロシアのソユーズロケットに搭載され、宇宙に向かって打ち上げらました。 宇宙ステーションに約8日間滞在した後、10月11日に無事地球へ帰還。
これらのうち昨年はすぐに使用できるドライタイプの酵母を使用し、高知県内の蔵元にて仕込みを行いました。
今年は、宇宙ステーションから地球を眺めながら増殖した酵母を、工業試験場にて問題ないか1年間研究したウエットタイプの酵母を使用した酒造りをしました。宇宙を夢見た壮大なプランです。
出来上がった酒は「土佐宇宙審査会」の審査を受け合格したもののみが「土佐宇宙酒」として認定されます。
【 土佐宇宙酒認定基準とは 】
@酵母は宇宙を旅した後の高知県産酵母6種類の中から選択していること。
A原料米は高知県産酒造好適米「吟の夢」または「風鳴子」を100%使用していること。
B精米歩合は55%以下であること。
C造りは米100%で、低温長期発酵の吟醸造りを行った純米吟醸酒であること。
D香味が「土佐宇宙審査会」の官能審査に合格したもの。以上5点をクリアしたもの。
【 土佐宇宙酒審査会とは 】
高知県酒審会認定審査員、高知県工業技術センター酒類担当官、高松国税局鑑定官らにより「土佐宇宙酒」としての審査基準に適合しているかを審査する会。
この「土佐宇宙酒」計画は、元々は高知県内有志が立ち上げた「高知県宇宙利用推進研究会」(通称「てんくろうの会」)が2002年から推進してきたもので、様々な障害や苦難を乗り越え、3年がかりで遂にロマンを実現したのです。
ちなみに「てんくろう」とは土佐弁で「天喰らう」、つまり大ボラ吹きの意味。
天を喰らうほどの壮大な夢を実現した「土佐宇宙酒」はまさに土佐らしい日本酒といえます。
【 昨年の「ドライ酵母」と今年の「宇宙育ち(ウェット酵母)」の違い 】
昨年の「ドライ酵母」は休眠状態のまま宇宙へ出、休眠状態のまま帰還した酵母なので、宇宙での急激な温度変化や厳しい環境でも容易に耐えることができた酵母(宇宙を旅してきた酵母)ですが、今年使用の「ウエット酵母」は元気な状態で25度の温度の中、宇宙を旅し、宇宙で増殖されて帰還しました。そこで「宇宙育ち」の酵母と名づけられました。
世界で初めての環境で増殖させた酵母なので、1年かけて工業試験場にて研究することになり、今年の造りに至りました。
今年「本命」と言われるこの酵母で造った宇宙酒がどんなものになったか、ぜひ味わってみて下さい。
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